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トラック運転者の働き方改革支援①

先日、トラック運送業の経営者の方々と食事を一緒にする機会がありました。

話題は当然、働き方改革のことになりました。

「(働き方改革の)趣旨は分かるけど、具体的に現場でどうしたらよいのか。」

と、異口同音におっしゃっていました。

 

トラック運転者は、現在時間外労働の上限規制の適用が猶予されているのですが、2024年4月から年間960時間を時間外労働の上限とすることが決まっています。

猶予されているとはいえ、「トラック運転者=長時間労働」ということで、トラック運送業の人手不足は他産業と比べかなり深刻で、高齢化も進んでいます。長時間労働の解消は喫緊の課題となっています。

 

このような事情を背景に、昨年9月「荷主企業(=お客様)」と「トラック運送事業者」の双方に情報を発信する厚生労働省によるポータルサイト「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」が開設されました。

 

このポータルサイトでは、実在のトラック運送事業者の方へのインタビューを中心に、

 

●トラック運転者は運転のみならず、積込み、荷卸し、検品・仕分けなど様々な業務を担っていること。

※ポータルサイトによると、これらの“荷扱い時間”は、1日平均2時間45分もあるとのことです。

 

●トラック運転者は積込みや荷卸し待ちのため、長時間車内で待機することを余儀なくされ、長時間労働に直結していること。

※ポータルサイトによると、積込み場所及び届け先での、積込みや荷卸しの順番を待ついわゆる「荷待ち時間」は、1日平均1時間45分もあるとのことです。

 

など、長時間労働となる原因が動画でわかりやすく解説されています。

 

ほかにも、長時間労働の要因を確認することができる自己診断をはじめ、FAQ、好事例集、ハンドブックやガイドラインのダウンロードなど、有益な情報が整理されて掲載されています。

 

トラック運送業の皆様、まずはこのサイトを使って情報収集をしてみませんか。

当事務所ではこのサイトの情報を有効に活かすことができるよう、お手伝いさせて頂きます。

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