コラム
悩みや不安で押しつぶされそうな方へ③
「物理的な距離」と「こころの距離」
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「ソーシャル・ディスタンシング」ということばを知りました。「社会的距離」という意味とのことです。
感染症の拡大を防ぐために、人混みを避けることや自宅にとどまることなど、人との距離をとることを指しているとのことです。
そういえば、テレビのワイドショーでもコメンテーターの人たちの椅子の距離も離れていますし、今日もとある労基署に就業規則を届出してきたのですが、待合スペースのパイプ椅子の間隔も開けてありました。
厚生労働省ホームページの新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け) によると、
これまで集団感染が確認された場に共通する「1.換気の悪い密閉空間、2.人が密集している、3.近距離での会話や発声が行われる」という3つの条件が同時に重なった場所(換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間(密閉空間・密集場所・密接場所))に集団で集まることは避けてください。
とあり、また
濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は二つあり、➀距離の近さと➁時間の長さです。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(目安として2メートル)で一定時間以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議では、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離で2メートル程度)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境は感染を拡大させるリスクが高いとされています。
とのことです。
筆者(下平)は、このような人と人の距離が離れていく光景を目の当たりにするたび、どうしても寂しいなあと思うのと同時に、自身の孤独をも感じて弱気になってしまいます。
これまで、仕事で忙しくしている時は、あまり感じなかったのですが、ふとそんなことを思うようになりました。
それを紛らわすのはなかなか、簡単なことではありません。
ところが最近、
電話やメール、ラインを貰えると非常に嬉しい、ありがたい気持ちになることに気が付きました。
電話をする、メールやラインをする、手紙を送る、など形は何であれ「繋がりを求める」ことが必要なのかもしれません。
相手から伸ばされた手を掴むことはもちろんですが、自分から手を伸ばすことは、もっと大きな繋がりを実感させてくれます。
そして、自分のことを内省し「自分とかかわるすべての方を大切にしたい」という気持ちを思い起こす機会なのかもしれない、と思うようになりました。
こんな状況ですから、実際に繋がりが得られるかどうかは分かりません。
でも、そんな姿勢が、もしかしたら寂しさを慰めていくことになるのかもしれませんね。
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