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悩みや不安で押しつぶされそうな方へ-2022

悩みや不安で押しつぶされそうなとき、心の支えとなる言葉はありますか?

1998年(平成10年)の暮れ頃だったかと思います。当時の私は不動産会社に勤務していて、分譲マンションの営業をしていました。

ある日私が担当しているお客様から、私に対する強い苦情が会社に入りました。建設中の設計変更に対する説明不足か何かだったかと記憶しています。

どのような仕事でも共通しますが、ミスは決して許されるものではありません。特に不動産は高額商品であり、一個人が弁償できるものではないことからも、高い緊張感をもって仕事をしなければなりません。言うまでもなく、営業マンとしてお客様とは良好な関係を築かなければなりませんし、一社員として会社や所属チームとも良好な関係を維持しなければなりません。当時27歳であった私は、会社に苦情が入ったことが恥ずかしくて情けなくて、会社は自分のことを「仕事ができないやつ」と思っているに違いないと、勝手に思い込んでおりました。

そして、また苦情を言われるのではないかと思うあまり、こんなことがおきたらどうしよう、こんなことがおきたらどうしよう…いろいろな妄想にとらわれ、怖くて怖くて仕事が手につかなくなってしまいました。

それからしばらくして、このお客様の苦情に対するお詫びと今後の対応について説明すべく、私と営業部長のS部長でお客様宅へ伺うこととなりました。
お客様宅へ向かう道すがら、S部長とこんなことを話した記憶があります。

下平:部長、この度は申し訳ございませんでした。○○様に●●と言ったら○○(=マイナスなこと)と言われないでしょうか? この対応は、将来○○(=マイナスなこと)とならないでしょうか?……このようなことをいっぱい言った記憶があります。

S部長:(茨城の方のイントネーションで)下平く~ん。そりゃあんた、そんときゃぁそんときだべ。

下平:!!!

あれからもう24年がたとうとしています。当時の部長の年齢もゆうに追い越してしまいました。その後私のほうが先にその会社を退職することとなりましたが、S部長も今はもう定年退職されていることでしょう。そして、私にそんなことをおっしゃった記憶もないことでしょう。
それでも私の方は、今でも悩みや不安でいっぱいになると、このときのS部長の言葉を思い出してしまうのです。本当に感謝しています。

だから、いま悩みや不安で押しつぶされそうな方へ、おまじないの言葉をおくります。
3回声に出して唱えてみて下さい。少しはこころが落ち着くと思いますよ。

そんときゃぁ、そんときだべ。

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