コラム
助成金の申請について
5月の日経新聞で、以下の記事を読みました。
埼玉県中小企業診断協会(さいたま市)は3月下旬、会員の中小企業診断士約500人に高沢彰会長の名義で一通の文書を送った。表題は「補助金申請支援について~埼玉県中小企業診断協会の見解~」。本文には「診断士の使命は経営者と一緒に考え行動しながら経営力向上を支援することであり、補助金申請だけの依頼なら断るべきだ」との趣旨が書かれていた。
その後、中小企業診断士の方々の会報である「企業診断ニュース5月号」を購入し、上記の高沢会長の寄稿を読みました。
この寄稿では、中小企業診断士の使命・存在価値は、中小企業の経営力を高めるための支援を行うことにあり、国の中小企業施策を推進展開し、より良い成果につなげていくことで、地域経済の発展に寄与していくとあります。
そして、中小企業診断士はその戦略を経営者の伴走者として一緒に考え行動することで、世の中の役に立つ企業の支援に携わることを誇りとすることを望むと締めくくられていました。
【 感 想 】
上記「補助金申請についての埼玉県中小企業診断協会の見解」は、そのまま社会保険労務士にも当てはまるものと思いました。寄稿の随所にでてくる「中小企業診断士」という言葉を「社会保険労務士」に置き換えると、非常にしっくりくるのです。
社会保険労務士は、安心していきいき働くことができる「人を大切にする企業」づくりと、国民の皆様が安心して暮らせる「人を大切にする社会」の実現を目指しています。中小企業診断士とは戦略と手段が異なるに過ぎず、基本とする考え方は共通していると強く感じました。
社会保険労務士も、雇用・労働分野の助成金(特に雇用調整助成金)ばかりがクローズアップされていますが、助成金は戦略をほんの少しだけサポートするものに過ぎません。直截的な言い方をすれば、社会保険労務士は「単なる金づるに堕してはならない」と考えます。
弊所も貴社の伴走者として、経営力を高めるための戦略の支援をしっかり考えて参ります。
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