東京都葛飾区風景

多様な正社員制度の導入

 

多様な正社員制度の導入について

「当社では、優秀な派遣社員の方に来ていただいて非常に助かっています。是非、正社員として直接雇用したいと考えており当人に打診したところ、当社正社員の1日の所定労働時間は8時間であるのに対し、当人はプライベートの関係から6時間までしか勤務ができないとのことで、条件が折り合いません。何か良い方法はないでしょうか。」とのご相談

解決策

(1)勤務時間や勤務場所を柔軟化する案のほか、短時間正社員制度の導入をご提案しました。
一般的に正社員とは、
①労働契約の期間の定めがない、
②所定労働時間がフルタイムである、
③直接雇用である者をいいます。
また、多様な正社員とは、
従来型の正社員と比べ、配置転換や転勤、仕事内容や勤務時間などの範囲が限定されている正社員のことを指します。

就業規則の雇用区分に新たに短時間正社員を加え、短時間正社員への転換制度を設けるとともに、従来の正社員と短時間正社員間の均衡処遇(賃金、昇進・昇格、教育訓練)を労使で検討しました。そして、その方を短時間正社員として無事に採用することができました。

(2)派遣会社から移籍する際の職業紹介手数料等は、キャリアアップ助成金(正社員化コース)等の活用をご提案しました。
この時の助成金の内容は以下の通りです。(現在の助成額とは異なる場合がありますので、助成金に取り組まれる際は、必ず助成内容をご確認下さい)

・キャリアアップ助成金       570,000円(中小企業該当)
・生産性要件の適用          150,000円
・派遣労働者の直接雇用加算     285,000円
・葛飾区正規雇用促進転換奨励金   600,000円(建設業加算含む)
                                  
                 計1,605,000円

※キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、勤務地・職務限定正社員制度を新たに規定し、有期雇用労働者等を当該雇用区分に転換または直接雇用した場合95,000円の加算がありますが(1事業所当たり1回のみ)、令和3年度より、新たに短時間正社員制度も加算対象に加えられました。

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