コラム

新型コロナ ― 試練のとき

8月になりました。今月もよろしくお願いします。

 

関東地方では梅雨明けをしないまま8月を迎えました。調べてみたところ、8月の梅雨明けは過去30年で3度ほどあったようです。追記:8/1梅雨明けしました

7月を振り返ると、熊本、鹿児島、岐阜、長野、九州、四国、中国、東北と豪雨により多くの方の尊い命が失われました。そして、大規模災害復興法に基づく「非常災害」に指定されることとなりました。

 

首相官邸・令和2年7月豪雨について

 

 

一方、新型コロナウイルス感染症ですが、東京都の新規感染者数は、7月1日(水)で67人、その後増加の勢いはおさまらず、31日には過去最多の463人となりました。

これまで「感染防止」と「経済活動の両立」を目指して各種の施策が行われてきましたが、これからは(以前から指摘されていましたが)「感染防止」と「災害時の対応」についても、真剣に検討しなくてはならなくなりました。

 

以上のようなことを背景として、会社の経営課題としての災害・感染症と事業継続」がこれまでになく注目されています。例えば東京都では、「スムーズビズ」(都民や企業による交通行動の工夫やテレワーク環境の整備、多様な働き方の実践)を奨励し、雇用調整助成金の支給決定を受けた企業を対象に、「新型コロナウイルス感染症対策雇用環境整備促進奨励金」実施するなど、この分野の支援をしています。(雇用調整助成金の支給決定通知書にチラシが同封されていたと思われます。)

 

このコラムでも、今後、このテーマを取り上げていきたいと思います。

 

東京都スムーズビズ

 

「新型コロナウイルス感染症対策雇用環境整備促進奨励金」

 


 

新型コロナウイルス感染症関連の動向について、7月の主な出来事を以下に振り返りたいと思います。

 

●7月1日(水)

東京都、新型コロナウイルス拡大防止のための新たなモニタリング指標をスタート

都内の「感染状況」「医療提供体制」を2つの柱として7つのモニタリング項目を設定。 毎週、専門家による状況分析を項目ごとに行い、都内の感染状況と医療提供体制それぞれについて「総括コメント」として4段階で評価することとした。

 

●7月10日(金)

イベント開催制限や外出自粛の段階的緩和の目安として設定されている「ステップ③」へ移行

移行期間における都道府県の対応について

 

●7月15日(水)

東京都が感染状況について、警戒レベル最大の「感染が拡大していると思われる」に引き上げ

 

●7月16日(木)

東京都、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針 公表

 

●7月17日(金)

東京オリンピック組織委員会、2021年に延期となった東京2020オリンピックの新たな競技スケジュール(種目実施日程)を発表

2021年7月23日から8月8日までの17日間、33競技339種目が、42会場で開催

 

●7月22日(水)

Go To Travel キャンペーン開始

 

Go To トラベル事業

・国内旅行を対象に、宿泊/日帰り旅行代金の1/2相当額が補助。但し、以下のような補助上限が設定されている。

①1人1泊あたり2万円(日帰り旅行は1万円)が上限

②補助額のうち、「7割が旅行代金割引」「3割が旅行先で使える地域共通クーポンの付与」

・東京都が目的地となっている旅行(※東京都での宿泊、入場・下車観光・食事が含まれる旅行)や東京都に居住する方の旅行は当面の間、対象外とされた。

 

Go To キャンペーン事業
新型コロナウイルス感染症の影響により、売上等に甚⼤な打撃を被った観光・運輸業、飲⾷業、イベント・エンターテインメント事業等を対象に、感染症流⾏の収束状況を⾒極めつつ⼀定期間に限定しておこなわれる、官⺠⼀体型の需要喚起キャンペーンで、以下の4つが令和2年度第1次補正予算に盛り込まれ、成立した。

①観光キャンペーン(Go To Travel キャンペーン)
②飲⾷キャンペーン(Go To Eat キャンペーン)
③イベント・エンターテインメントキャンペーン(Go To Event キャンペーン)
④商店街キャンペーン(Go To 商店街 キャンペーン)

 

●7月24日(金)

政府、8月1日以降における催物の開催制限等について 公表

8月末までは現在の開催制限(ステップ③)が維持されることとなった。

 

●7月30日(木)

東京都、都民・事業者・利用者の皆様へのお願い 公表

 

●7月31日(金)

東京都、営業時間短縮の要請について(Q&A) 公表

 

東京都、「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金」について 公表

 


 

今月も、コロナ支援関連、働き方改革関連、有意義な情報をスピーディにこのコラムでご紹介して参ります。

お困りのことがありましたら、お気軽に弊所までご連絡下さい。

 

 

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