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【おすすめの本】 社会に出る前に知っておきたい「働くこと」大全(水町勇一郎著・KADOKAWA)

この書籍は、5人の登場人物(高校生2人、大学生、新社会人、詳しい大人)の対話により、働くことの意味・歴史を紐解くところから始まり、日本の「働き方」の特徴が分かりやすく解説されています。
続いて就職から退職までといったキャリアの展開とともに働くことに何が起こるのか、最後に労働法の各論についても詳細に解説されています。
ページ数は約340ページと読みごたえも十分です。高校生や大学生にだけではなく、あらゆる年代の方におすすめの一冊です。

著者の早稲田大学教授・水町勇一郎氏は、あとがきで「働くことの歴史を描いた第1章」と「働くことの未来を考えた おわりに」を読むとこの本のエッセンスが分かると述べています。

ちなみに、私(下平)が印象に残ったところは、
第1章 5「働き方の歴史①」―狩猟採集社会から農耕社会へ です。

狩猟採集社会は、
・労働時間が短く(1日5時間ほど)、
・ビタミン、ミネラルなど必要な栄養素を含む多種多様な食べ物を摂取し、
・感染症に悩まされることもなく、
・一般的に背が高く健康的な生活を送っていた。
・短期的な思考、分かち合いの文化とともに、
・必要以上の物質を求めない性向をもっていた。
と引用書籍とともに解説されています。
日本の考古学では縄文時代に相当する狩猟採集社会は、幸せそうで理想的な社会が形成されていたのではないでしょうか。

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